私は30歳まで、ありとあらゆるテニス大会に、ほとんど毎週末出場していました。25年も前の話です。その頃は、一般、成年(35歳以上)、壮年(45歳以上)、壮年2部(55歳以上)という年齢の区分けで大会が行われていた、と記憶しています。
現在のテニス大会は、年齢の細分化が進み、5歳刻みで試合が行われています。
また、ミックスダブルス!も、5歳刻みのクラス分けで、行われています。
全日本シニア選手権は、45-50-55-60-65-70-75-の7クラスに分かれています。ミックスダブルスは45-50-55-60-65-の5クラスです。
卓球の全日本選手権(マスタ−ズ)は、30-40-50-60-65-75-80-85-の8クラスに分かれています。85歳以上の部がある、というのも驚きですが、今年の同大会には、92歳の選手!が活躍したそうです。
もっと凄いのはマスタ−ズ陸上です。30-35-40-45-50-55-60-65-65-70-75-80-85-90-95-100-の、なんと16区分です。100歳以上の部まであるのですから、上には上があるものですね。
今年の天皇杯優勝者は、37歳の中堀、高川(NTT西日本広島)です。前人未到の8回目という偉業です。天皇杯に年齢規定はありません。「日本NO1が37歳のスポ−ツ」は、そうはないと思います。
事実、日経新聞で「最強おじさんペア 37歳8度目の全日本V」というタイトルで大きく取り上げられました。また、NHKで放映された決勝戦は、過去最高の1.5%を記録しました。これは東京ド−ムを、約1年間、満席にし続けるのと一緒だそうです。
内藤大輔は35歳、イチロ−は36歳、魁皇は37歳、見事復活なったクルム伊達は39歳、サッカ−の現役カズとゴンは43と42歳です。また、野球の工藤公康や、大リ−グを代表する左腕ランディ.ジョンソン(身長208cm)は、なんと46歳です。
若者が席巻するスポ−ツ界にあって、経験を武器に、まだ頑張っているベテランは、大勢います。
浦高麗和会は会員550名という、大所帯です。単なるOB会とみれば、普通にその位の人数の運動部OB会は、いくらでもあるでしょう。もし、テニスクラブと位置づけたら、日本でも最大級の人数を誇るクラブとなるでしょう。
1年中、多くのテニス大会がありますが、大会で「浦高麗和会」の名前を見かけることはありません。唯一、5回卒の田中さんがシニア70の部で、一人、気をはいていらっしゃいますが、そのお姿に、若いもんは何してるんだ、との叱咤が聞こえてきそうです。
11/3、さいたま市民クラブ対抗戦に、麗和会の応援に行ったら、他クラブの多くの方々から声を掛けられました。「久し振りだなー」「また始めんのか」浦和あずまの長沢さん、伊藤さん、浦和ファミリ−の三谷さん、等々、私と違って、ブランクなしにズ−ッとソフトテニス一筋に、今まで過ごしてきた人ばかりです。長沢さんは私より4歳上、「浦和あずまクラブ」で一緒に練習していたライバルでした。
長沢、篠山組で、東日本、全日本シニア、アジア大会などで、数々の優勝を飾った、シニアの大スタ−選手になっていました。ボ−ルは勿論当時より遅く、「長沢さん球遅くなったねー」と言ったら「もう60だよ」と切り返され、さかんに大会復帰を勧められました。
ソフトテニスは、「やるスポ−ツ」だと言われていますが、「見るスポ−ツ」としても、充分面白い、と思います。後衛と前衛の駆け引き、1試合わすか7ゲ−ムという短さから来る緊張感、また、自分が経験がある分、プレ−ヤ−の心理がよく分り、他のスポ−ツを見る何倍も面白い、一番面白い、と思うのは、私だけでしょうか。
新聞やTVで、ソフトテニスが取り上げられることは、残念ながら、ほとんどありません。「趣味.スポ−ツ観戦」という人は多いと思いますが、ソフトテニスを見る為には、大会会場に出掛けるか、インタ−ネットで動画を探すしかありません。 韓国、台湾が、2人共、前に出てくる攻撃的布陣で、日本を圧倒し続けている、とのことですが、韓国、台湾の選手がプレ−しているのを実際見た人は、どの位いるのでしょう。残念ながら、私は、動画である位で、実際見たことがありません。
ラグビ−部、サッカ−部、野球部など他部のOBの方で、現在もご自身でプレ−する人は、稀だと思います。ただ、彼らには、TVなどで、世界中の名プレ−ヤ−の熱戦が見れるという、私達にとって、羨ましいかぎりの楽しみがあります。
スポ−ツ観戦は「ライブ」に限ります。結果だけ見たり、VTRで見ても、ライブで感じる、ドキドキ感、感動は到底味わえません。
11/14、浦高ラグビ−部が、埼玉県決勝戦で深谷高と対戦、「花園」まであと1歩に、せまりました。多くのOBが声を枯らして声援を送りましたが、5-10で惜敗しました。高校日本代表候補を2人も出した今年の浦高ラグビ−部は、千載一遇のチャンスを、惜しくも、逸してしまいましたが、その健闘は、新聞各紙に称えられました。 いわく、全員、高校からラグビ−を始めたのにもかかわらず、進学校にもかかわらず、---といった感じです。ハンディがあるからこそ、ニュ−スバリュ−、報道価値があるのでしょう。
ソフトテニスを、プレ−することでも、見ることでも、、どちらでも、いいのではないでしょうか。
もう一度、「ソフトテニスの魅力」を見直しませんか。
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